トップ
道のり
必要
水
トイレ
水
水
写真
写真

世の中にはたくさんの山小屋が存在していますが、小屋の数だけ
場所や標高差によって、サービスや生活の仕方も違うと思います。

そんな中富士山で一番注目していただきたい点は、富士山には水がない。
という事です。
自然で考えますと。山に降った雨は地下で濾過されて湧水となって
湧き出しそれが川となって山を潤してくれるはずなのですが、
富士山が蓄えた美しい水は富士山内ではなく地上で
その恩恵を受けています。

水がないと生きられない。富士山で水はどこからもらうのか。

なんと!万年雪からもらうんです。

日本中が暑さにやられまくっている頃山頂には雪が溶けずに残っていて
その雪を綺麗にして、自分たちの生活水をゲットしてます。

しかし、その恩恵は山頂のみ。
山頂より下の小屋の方たちは雨水で生活を賄っています。

と、いう事はですね。水は運!!

雪がたくさんあったり、雨がたくさん降る年は、生活も多少潤いますが、
その反対の年は、死活問題に発展するわけですね。

そもそも水は有限。
ワンシーズンに登りに来るみんなを十分に癒せるほどの水は
全くありません。

なんなら働いてる人たちでさえ十分ではない!という事実。

「下の小屋雨が降らないからお風呂に10日以上入れてないらしいよー」

というお恐ろしい一言も聞きます。

しかし、富士山にお水がないからといって
山登りで水をたくさん背負うのは重い。わかります。


なので山頂によくカップラーメン本体のみを持ってきて、
「お湯売ってくれますか?」っという方けっこういます。

しかし、普通に「お湯下さい。」

っという方もいます。

そういう方にね。お水が小屋にくるまでを見せてあげたい。

お水を引くだけで、どんだけ小屋の人が水場確保の旅に出てるか。
管が凍ってお水が来ない日に夜明け前から水道管を直しに
ヘッドライト着けて闇に消えていく後姿・・・。

私たちの小屋は

普通サイズのカップヌードルでお湯代300円。

ちなみに大きさが大きくなるごとに値段も高くなっていっちゃいます。

これをいと取るか安いと取るかはあなた次第です!

普通に生活してると、有限な物も、無限と思いがちの毎日ですが
山頂に立ってハッと気づく全ての物へのありがたみ。
1年の中で山頂にいる2か月間はありがたみの連続です!

山に登ってくる皆様もぜひ!

「自分の毎日の生活はなんて便利でありがたいんだ!」

などという基本の気づき体験もしていただけたら、山登りという
行動が持つ、自然との一体感をますます感じられると思います。


inserted by FC2 system